Roy Ayers率いるUbiquityが、1972年に〈Polydor〉から発表したジャズ・ファンク史に燦然と輝く金字塔『He's Coming』。名曲「We Live in Brooklyn, Baby」を筆頭に、グループの音楽的アプローチが創造性の頂点へと達した黄金期のサウンドを余すところなく捉えており、浮遊感あふれるヴィブラフォンとメロウなエレピの響きを軸に、タイトなファンク・リズムと洗練されたソウル・ハーモニーが絶妙に融合。Billy CobhamやRon Carterら第一線の名奏者たちが織りなす重厚なアンサンブルに、都市の叙情とスピリチュアルな気品が重なり合う。レア・グルーヴやヒップホップのサンプリング源流としても愛され続ける、70年代ジャズ・ファンクの真髄が詰まった最高峰。