UKルーツ・レゲエが成熟期へ向かう1984年、その深みと精神性を象徴するように生まれたTapper Zukie による名作『Earth Running』。本作はジャマイカ出身のZukieが、ロンドンの空気とラスタの思想を融合させて作り上げた、重厚なベースと深いリバーブがゆっくりと呼吸するように響くスピリチュアルなルーツ・レゲエで、彼の語り口は、歌とポエトリーの中間を漂うような独特のトースティング。80年代らしい柔らかなシンセやコーラスが加わることで、ルーツの深さと聴きやすさが絶妙に共存しているのも本作の魅力。夜の静けさに寄り添うような落ち着きと、内側へ沈み込む深み。UKルーツ・レゲエの隠れた名盤。