Ry CooderやVampire Weekend、Moses Sumneyといったビッグネームとのコラボレーションでも知られ、ジャズ・トリオ”Inga”ではリーダーとして活躍、サイケデリック〜アウトサイダー〜メディテーティヴといった多様に評される自由でユニークなサウンドを営んできた第四世界インスパイアなLAの大人気サックス奏者、Sam Gendel。なんと当時11歳の少女であったAntonia Cytrynowiczと夏の終わりの午後にLAの自宅でほとんど一発録りで録音した最新作が〈Psychic Hotline〉よりアナウンス。決して正式な音楽教育を受けているわけではないCytrynowiczは、Gendelのクリエイティヴ・パートナーであるMarcellaの妹に当たる人物で、Gendelの演奏に合わせ、すべてのメロディと歌詞をその場で自然に作り上げたとのこと!偶然が重なり生み出された演奏でありながら、極めて洗練され、奇妙にして別世界なサウンド。Gendelの実験的なジャズがある種のファンタジー世界と溶け合った様なキャリア中でも大変異色な作品に仕上がっています。イマジネーションの赴くままに演奏されたとても楽しく遊び心に溢れた一枚。