〈Berceuse Heroique〉や〈Minimal Wave〉傘下〈Cititrax〉にも在籍。ここ数年に渡り、ロシアの地下テクノの台風の目で在り続けた折り紙付きのアクト、ButtechnoことPavel Milyakovが〈The Trilogy Tapes〉より最新アルバムをリリース!毎度大いに攻めたキュレーションで観衆を湧かせてやまないドイツの人気音楽フェスティバル〈Berlin Atonal〉のオーディオ・ビジュアル・プロジェクトの一環として、数年に及ぶサウンド・リサーチの集大成として完成。従来より多様なメディアやパフォーマンスを通すことでダンス・ミュージック以外のアプローチにも積極的に参与してきた彼らしく、さらに複雑で実験的な世界観へとアップデート。今日の殺伐とした世界観を投影していくかのように、ダンサブルな要素さえも排除(=まるで踊ることさえも否定)した虚無的なサウンド・デザインを貫徹。〈Berlin Atonal〉のパフォーマンス会場であったという高さ20メートルのコンクリート建造物から得た多大なインスピレーションを軸にインダストリアル/ミニマリスティックに荒廃し切った音場へと収束。現代世界における人間の自己決定、人間と自然との関係やそれ自体にさえも疑問を提起するキャリア屈指の重要作。