後のRoots Radics結成でも知られるEric "Bingy Bunny" Lamont率いるThe Morwellsが、1975年に自身らの自主レーベルより発表した初期ルーツ・ダブの超重要作『Dub Me』。ダブという表現手法がLPフォーマットとして芽吹き始めた最初期に生み出され、当時最新鋭だったロッカーズ・スタイルの力強いリディムを軸に、巨匠King Tubbyがミキシングを担当。派手な音響効果や過度なエフェクト処理に頼ることなく、ドラムとベースの強固な骨格と、浮遊するヴォーカルやインストゥルメンタルの余白を繊細かつ緻密に生かしている。初期King Tubbyの卓越した手腕によるメロウで滋味深い空間美が全編を包み込む、ルーツ・ダブ黎明期ならではの洗練と美学が詰まった一枚。