熱い組み合わせ! 美しい組み合わせ!
『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』でももちろん紹介した2015年の大傑作盤『Sirens』が2023年度奇跡の再プレス!!!。
今は亡きシンセシスト・リヴァイヴァルの名門カセット・レーベルこと〈Sacred Phrases〉から秀カセットを発表した女性電子音楽家にして、Tim Heckerのコラボレーターとしても知られるKara-Lis Coverdale x フィラデルフィア拠点の実験的作家LXV、意外にもこの2人の電子音楽家がタッグを組み、立体電子桃源郷の美しい世界を描きます。
もともと両者が持つ、声と電子音の調和/混沌の風景を軸に、Kara-Lis
Coverdaleの揺れる波な電子建築構造、そしてLXVのグリッチを昇華させる破片と破片の狭間なひと時が1つに。ピアノのクラシカルな1音や、分裂していくボーカルの叫び、ただただ目の前に広がる大きな大地のドローンに、楽器/電子とコンクレートで内部構造をロマンチックにさせるさま...曲それぞれの試みが集合して、深く力強い物語が生まれます。
未体験の方は〈Umor Rex〉最盛期のあのワクワクを是非浴びてください。