〈Shelter Press〉からの18年作も大変素晴らしかったですが、〈RVNG〉のメンバーでもあるブルックリン在住のサウンド・デザイナー、John Also BennettことJABと、ベルギー・ブリュッセル拠点の作曲家、Christina Vantzouによって構成される〈Kranky〉人脈のデュオ、”CV & JAB”が自身のレーベル〈Editions Basilic〉から2020年に発表していた人気作がヴァイナル再発!こちらのアートワークを手掛けたのは、パフォーマンスと彫刻の要素を取り入れた精巧なインスタレーションで知られるパリ在住のカナダ人作家Zin Taylorで、彼らの前作は、同氏が制作した90mにも及ぶパノラマ壁画の音楽的解釈を試みたものでした。吉村弘や広瀬豊、芦川聡といった日本の環境音楽にも通じる美しさですが、こちらはさらにメランコリックで内省的な世界観。自然派なフィルレコ素材やエレクトロニクスなども点描的に織り交ぜながら、エニグマティックなピアノの調べがどこまでも果てしなく広がる大傑作モダン・クラシカル・アンビエント。ベスト級に超好内容の一作です!Stephan Mathieuによるマスタリングと、〈Dubplates & Mastering〉でのアナログ・カットと鉄壁の布陣。限定357部