本作は80年~83年に制作されたものの"アクサク・マブール"名義ではポップ過ぎる内容であるため今日までお蔵入りにされていたアルバム。 ハネムーン・キラーズの看板娘でありモデル出身のヴェロニク・ヴィンセントのドリーミィなボーカルを加え、アクサク・マブールの3作目として制作された作品は、ジャンルを超越した80年代当時にしては時代を先取りしすぎたエクスペリメンタル・エレクトロ・ポップな内容となった為、発表のチャンスを得ないまま時が過ぎていった。しかし30年経った今これらの曲が明らかに現代に受け入れられる類の音楽だと再認識、アルバムの本編はカセットテープから起こしたものやデモやラフ・ミックスから、最低限のヴォーカルのオーバー・ダブやミックス等の編集を忠実に施し、それ以外の余計な手は加えられず出来るだけ当時のありのままの形でお届けすることにした。
内容はヴェロニクによる愛らしく親しみやすい歌とアクサク・マブール特有の遊び心と毒気のある楽曲が調和した、ポップス、アフリカ音楽、中東音楽、ダブ、ジャズ&フランス・シャンソン等が混在するアヴァン・ポップ。