親鸞浄土教の現代的意義を、大乗仏教の根本思想から明確に説き明かした仲野教学待望の集大成『仲野良俊著作集』から名著復刊。(全三巻、ボックス付属、分売不可)https://hozokan.tameshiyo.me/9784831865847(試し読み)
【Ⅰ】
序 文
『正信偈』の組織
『正信偈』という題目
偏りの心を離れる
総 讃
無量寿
不可思議
弥陀章
法蔵菩薩の物語
南無阿弥陀仏の歴史
嘆仏偈と重誓偈
南無阿弥陀仏という名
十二光
無量光、無辺光、無碍光
禅三昧を食とす
無対光、炎王光
清浄光、歓喜光、智慧光
不断光
難思光、無称光、超日月光
本願名号正定業
自己を信知する
釈迦章
如来出世の本懐
信心の利益
菩薩の歓喜地
喜愛心
不断煩悩得涅槃
凡聖逆謗斉廻入
摂取心光常照護
信心の喩え
獲信見敬大慶喜
即横超截五悪趣
一切善悪凡夫人
分陀利華と名づく
結 誡
邪見僑慢悪衆生
僑慢の心
【Ⅱ】
龍樹章
七高僧の伝統
中国を通って日本へ
龍樹菩薩
有無の見を破る
証歓喜地生安楽
難行道から易行道へ
阿惟越致にいたる
易行道の方便
難行の陸路、易行の水道
憶念弥陀仏本願
唯能常称如来号
天親章
天親菩薩造論説
帰命無碍光如来
依修多羅顕真実
真実功徳
光闡横超大誓願
浄土真宗の教相
広由本願力廻向
一心を彰わす
帰入功徳大宝海
大会衆の数に入る
得至蓮華蔵世界
諸苦を具足する凡夫
遊煩悩林現神通
曇鸞章
本師曇鸞菩薩
焚焼仙経帰楽邦
天親菩薩論註解
念仏の伝統
報土因果顕誓願
往還廻向由他力
本願力の廻向
還相廻向
正定之因唯信心
無碍光如来の光明
惑染凡夫信心発
わが身の業にうなずく
必至無量光明土
仏法には無我にて候
他力の働く場所
菩薩道としての還相廻向
道綽章
道綽禅師の時代
『観無量寿経』中心の教学
道綽決聖遭難証
時機相応の教え
唯明浄土可通入
万善自力貶勤修
教念弥陀専復専
三不三信誨慇懃
一生造悪値弘誓
至安養界証妙果
【Ⅲ】
善導章
善導独明仏正意
古今楷定
大権の聖者か実業の凡夫か
矜哀定散与逆悪
定心・散心に迷う
光明名号顕因縁
定散をこそ矜哀する本願
両重の因縁
開入本願大智海
実大乗、権大乗の内実
行者正受金剛心
滅度と涅槃
金剛心を正受する
慶喜一念相応後
与韋提等獲三忍
信忍によって凡夫にかえる
即証法性之常楽
源信章
源信僧都と『往生要集』
天台を捨てず、念仏に生きる
源信広開一代教
偏帰安養勧一切
寤寐に忘るることなかれ
源信僧都の念仏の深さ
報化二土正弁立
懈慢界
専雑執心判浅探
極重悪人の自覚
極量悪人唯称仏
我亦在彼摂取中
煩悩障眼雖不見、大悲無倦常照我
源空章
法然上人との出会い
本師源空明仏教
憐愍善悪凡夫人
選択本願弘悪世
還来生死輪転家
速入寂静無為楽
寂静無為の楽
結 勧
弘経大士宗師等
念仏の伝統
唯可信斯高僧説
解 題
後 記
判型・ページ数 A5・1100ページ
1916年、京都市生まれ。1939年、大谷大学文学部卒業。大谷大学講師、北海道教学研究所所長、真宗大谷派教学研究所所長など歴任。真宗大谷派・専念寺元住職。1988年、逝去。 著書に『浄土真宗―往生と不退―』(東本願寺出版)、『深層意識の解明』、『解読 易行品』、『仲野良俊著作集』(いずれも法蔵館)などがある。