ギリシャのアーティスト、Costis Drygianakisと友人や共同製作者たちによるグループ「Optiki Mousiki」(光学音楽)が1987年にリリースした最初のフルアルバム『Tomos 1』以来に続くセカンド・アルバムとして1994年に自身のレーベルである〈Ίαμβος〉からCDリリースした作品『Tomos 2』が〈Heat Crimes〉より史上初のアナログ化リイシュー。中心人物であるDrygianakisが自身の音楽だけでなく、前衛芸術全般について長い間内省した後に完成したもので、「非真面目な」音楽的アイデアを伝統的な要素と折り合わせ、キリスト教の聖人の生活からチベット仏教、スーフィズム、ヒンズー教の物語まで、近くて遠い精神世界を引き出そうと試みたという意欲的作品。