一柳慧と小杉武久との75年共作「Improvisation Sep. 1975」や武満徹、Helmut Lachenmann、Josef Anton Riedlといった面々とのレコーディングでも知られる米国のパーカッショニストであり、60年代にはHarry Partchのアシスタントも務めていた前衛作家、Michael Ranta (1942-)が91年に自身の〈Asian Sound Records〉からCDリリース。オリジナルは万越えで取引されている傑作『The Great Wall / Chanta Khat』が名門〈Robot Records〉から20年ぶりのリマスター再発!〈HT Chen Dance Company〉のために作曲され、84年にニューヨークの実験劇場〈La MaMa〉で初演された”The Great Wall”、その初期ヴァージョンはミュンヘン・オリンピックのマルチメディア・インスタレーションの一部として初演された、テープとエレクトロニクスのための作品で、同年初めの月食時にラオスを旅した際のフィルレコが収録された”Chanta Khat”(73年に東京のNHK電子音楽スタジオにてリミックス)の長編2曲が収められた70分越えの大傑作。Michael Rantaによる詳細なノートとTimo van Luijk(Af Ursin、In Camera)による新規アートワークをフィーチャーした豪華6パネルデジパック仕様。