リリース直後完売でしたが、数量限定再入荷です。『OZ DAYS LIVE』に未発表音源を収録した豪華スペシャル・エディションがリリース!'73年東京・吉祥寺のライブハウス「OZ」で録音されたオムニバス・アルバム『OZ DAYS LIVE』に、当時収録されなかった裸のラリーズの同セッションからのボーナストラックとアシッド・セブンの40分以上に及ぶ未発表音源を追加収録した3CDと、「OZ」関係者との数時間のインタビューから構成されたオーラル・ヒストリーを含む全100ページにわたる豪華ハードカバー・ブックがセットになったスペシャル・エディションがリリース。久保田麻琴によるオリジナル・アナログテープからのリマスター盤。
『OZ DAYS LIVE』は1973年にLP2枚組のプライベート・プレス盤としてリリースされた。ジャケットとなる茶色の紙袋には、虹色のインクでアルバム名がスタンプされている。東京の郊外にある街、吉祥寺にあった伝説のライブハウス「OZ」の閉店に際して自主制作されたアルバムだった。 吉祥寺駅に近い一画にある建物の小さな2階スペースで営業していた「OZ」。1972年6月から1973年9月まで1年ちょっとの短い期間ではあったが、このDIY精神で運営されたカフェ兼パフォーマンス・スペースは、急成長するこの街で、アンダーグラウンドとカウンターカルチャーが交差する神経中枢のような存在となった。今となるとレアなコレクターズアイテムとなる『OZ DAYS LIVE』のオリジナル盤には、「OZ」でレコーディングされた5つのアーティストがレコードの4面に収録されている。 「OZ」の開店から50年が経過した今『OZ DAYS LIVE '72-'73 Kichijoji The 50th Anniversary Collection』はオリジナル盤を再構成した、新たなCD3枚組としてリリースされる。今年発表された裸のラリーズ『The OZTapes(DRFT03)』の音源が全て含まれ、限定盤12”として発売された『Les Rallizes Dénudés(DRFT04)』の2曲もボーナストラックとして収録。オリジナル盤からの南正人と都落ちの音源は新たにリマスターされ、さらに「OZ」のマネージャー手塚実氏の倉庫で半世紀近くも眠っていたテープに収まっていたアシッド・セブンの40分以上の未発表音源が公開される。数時間のインタビューから構成された100ページとなるオーラル・ヒストリーでは「OZ」のシーンに関わってた人物からの実話を聞くことができる。 『OZ DAYS LIVE』発売当時、手塚は雑誌『新譜ジャーナル』に「レコードという物は精神の栄養剤であって、それぞれ人に色々なシチュエーションを見せて<聞かせて>くれる物だと思う」と語っている。「そしてそれは純粋な意味で<音楽>であってそれ以外の物にはなり得ないと思う」とも。 彼が語ったこの実存的な考察を読み解くのは、簡単ではないかもしれない。しかし、ひとつだけはっきりしていることがある。音楽は時間を超越する。そして『OZ DAYS LIVE』のようなレコードは、時とともに失われるはずの体験に我々を参加させてくれる、ということだ。 Text by Yosuke Kitazawa
■収録楽曲: Disc 1 -裸のラリーズ (Les Rallizes Dénudés)- 1. OZ Days (1:33)* 2. 僕らの喜びに影がさした (A Shadow on Our Joy) (7:04)* 3. 造花の原野 (Wilderness of False Flowers) (7:36)* 4. 白い目覚め (White Awakening) (3:51)* 5. The Last One_1970 (24:14)* 6. 記憶は遠い (Memory is Far Away) (6:40)* 7. 眩暈 (Vertigo otherwise My Conviction) (11:35)*
Disc 2 -裸のラリーズ (Les Rallizes Dénudés)- 1. The Last One_1970 (ver. 2) (23:26)* 2. 僕らの喜びに影がさした (A Shadow on Our Joy) (ver. 2) (6:34)** 3. 造花の原野 (Wilderness of False Flowers) (ver. 2) (15:49)** -南正人- 4. 海が見えるあの丘へ (Improvisation) (2:15)# 5. 愛の絆 (5:03)# 6. 夜をくぐり抜けるまで (3:42)# 7. I Shall Be Released (8:00)#