1960年代初頭に彼女の名を広めた伝統的なアコースティック・フォークのスタイルを超え、フォーク・ポップやサイケデリックなニュアンスを取り入れた、1969年にリリースされたBonnie Dobsonのセルフタイトル作。凛とした歌声にサイケデリックなニュアンスと洗練されたフォーク・ポップの編曲が重なる優美な音響空間。田園風景を思わせる瑞々しい美しさと、失意や変化の予感を秘めたメランコリックな情調が同居し、Gilles Vigneaultの楽曲を取り入れたフランス語による密やかな歌唱も深い余韻を残す。カナディアン・サイケフォークの金字塔として今なおカルト的な愛好者を生み続ける傑作。