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2月15日発売。“哲学書”としての『教行信証』――
浄土真宗宗祖・親鸞の主著である『教行信証』を、仏教学・真宗学のみならず、ヘーゲルやハイデッガーをはじめとする西洋哲学の知識を縦横無尽に駆使して初めて読み解いた意欲的試み。
強靱な思索によって親鸞思想を伝統宗学の世界から哲学思想の領域へと一挙に押し上げ、三木清や田邊元といった名だたる哲学者たちにも示唆を与えるなど、その後の宗教哲学研究に多大な影響を及ぼした当該分野の古典的名著。
解説=石田慶和・岩田文昭
【目次】
改訂版のために
序
第一章 『教行信証』への通路
第一節 『教行信証』における方便化身土巻の位置
第二節 方便化身土巻成立の由来
第三節 正像末の史観と三願転入との関係
第二章 三願転入の問題
第一節 三願に対する従来の解釈
第二節 その難点
第三章 第十九願の解明
第一節 臨終現前の願
第二節 顕彰隠密の義
第三節 三心釈の顕彰隠密
第四章 第二十願の解明
第一節 罪障の自覚
第二節 念仏申さんと思ひ立つ心
第三節 信不具足(第十八願への転入)
註・補註
解 説(石田慶和)
文庫版解説(岩田文昭)
※本書は2002年11月25日に法藏館より刊行された『新装版 教行信証の哲学』の文庫版です。