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World / Traditional / India

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Archie Shepp - Live at the Panafrican Festival (LP)
Archie Shepp - Live at the Panafrican Festival (LP)BYG RECORDS
¥1,887
フリー・ジャズ史における伝説的カタログ〈BYG〉の名シリーズ〈Actuel〉諸作、ストックしました!アルジェリアの首都アルジェにて69年の7月に開催された汎アフリカ民族文化の祭典『Panafrican Festival』にてライブ録音されたArchie Sheppのパフォーマンス収録した大傑作!いまなお圧倒的なサウンドです...Dave Burrell、Alan Silva、Sunny Murrayといった渡欧組のメンツに加え、北アフリカの現地ミュージシャンたちを迎えた編成で、7月29日から30日の2日間に渡って録音された伝説級の一枚。サイケデリックなジャジューカ的儀式音楽へと呼応するように、霊性のホーン・セクションが吹きすさぶ驚異的トランス・ミュージック。180g重量盤。
Tidiane Thiam - Siftorde (LP)
Tidiane Thiam - Siftorde (LP)Sahel Sounds
¥2,196
「トゥアレグ・ギター」や「テンデ」など、サハラ砂漠以南の知られざる音楽を掘り起こしてきた名所、〈Sahel Sounds〉からは、セネガルの最北端の町ポドルで活動するギタリスト、写真家、ヴィジュアル・アーティスト、民俗学者のTidiane Thiamによるインストゥルメンタルなアコースティック・フォーク・ギター作が登場!深夜のラジオ放送から独学でギターを学んだという同氏がポドルの自宅にて一本のマイクで夜長に録音した一作。複雑なシンコペーション、フィンガーピッキング・スタイルのギター、ムラービト朝からマリ帝国と何世紀にも及ぶ悠久のメロディーを備えた4弦楽器”hoddu”(ホドゥ)からインスピレーションを得たという独自の演奏を披露。4つの翻訳言語で「記憶」を意味する表題通り、どこまでも親密で永続的なアコースティック・ギター・サウンドが響き渡ります…!!
Brij Bhushan Kabra With Zakir Hussain - The Magic Of Music - Guitar & Tabla (LP)
Brij Bhushan Kabra With Zakir Hussain - The Magic Of Music - Guitar & Tabla (LP)Gramophone Company Of India
¥2,398
ギターによるヒンドゥスターニ古典音楽の巨匠ブリジ・ブシャン・カブラの名作!インドにおいてギターは1920年代にハワイの音楽家によってもたらされ、その後ポピュラー音楽や映画音楽など広く愛されていくが、中でもカブラは、スライドギターの古典音楽での可能性に注目しました。アリ・アクバル・カーンに師事し、造詣を深めた彼の音楽は古典音楽的な深みとともに、穏やかで落ち着いたムードと軽やかさがあります。連綿と続く演奏伝統の重さから自由なギターだからこそかもしれません。演奏方法もギターを水平にして膝の上において弾くという型破りなもので、自分の内的な欲求に従って、今までになかったものを生み出す時の魅力があるように思います。インド音楽やギターが好きな方にも、のんびりとリラックスしたい方にもオススメです。新規リマスタリング済み、ワンプレスのみとのことなので、お見逃しなく。こちらは、オリジナル1982年リリースで、世界的に有名なタブラ奏者ザキール・フセインとの共演。
Brij Bhushan Kabra - Lure Of The Desert (LP)
Brij Bhushan Kabra - Lure Of The Desert (LP)Gramophone Company Of India
¥2,398
ギターによるヒンドゥスターニ古典音楽の巨匠ブリジ・ブシャン・カブラの名作!インドにおいてギターは1920年代にハワイの音楽家によってもたらされ、その後ポピュラー音楽や映画音楽など広く愛されていくが、中でもカブラは、スライドギターの古典音楽での可能性に注目しました。アリ・アクバル・カーンに師事し、造詣を深めた彼の音楽は古典音楽的な深みとともに、穏やかで落ち着いたムードと軽やかさがあります。連綿と続く演奏伝統の重さから自由なギターだからこそかもしれません。演奏方法もギターを水平にして膝の上において弾くという型破りなもので、自分の内的な欲求に従って、今までになかったものを生み出す時の魅力があるように思います。インド音楽やギターが好きな方にも、のんびりとリラックスしたい方にもオススメです。新規リマスタリング済み、ワンプレスのみとのことなので、お見逃しなく。こちら、Lure of the Desert(砂漠の誘惑)は、ラジャスタンの民族音楽を探求した作品。催眠的なリズムと、蛇行するギターのラーガは砂漠的トランスの世界。
Brij Bhushan Kabra - Scaling New Horizons with Guitar (LP)
Brij Bhushan Kabra - Scaling New Horizons with Guitar (LP)Gramophone Company Of India
¥2,398
ギターによるヒンドゥスターニ古典音楽の巨匠ブリジ・ブシャン・カブラの名作!インドにおいてギターは1920年代にハワイの音楽家によってもたらされ、その後ポピュラー音楽や映画音楽など広く愛されていくが、中でもカブラは、スライドギターの古典音楽での可能性に注目しました。アリ・アクバル・カーンに師事し、造詣を深めた彼の音楽は古典音楽的な深みとともに、穏やかで落ち着いたムードと軽やかさがあります。連綿と続く演奏伝統の重さから自由なギターだからこそかもしれません。演奏方法もギターを水平にして膝の上において弾くという型破りなもので、自分の内的な欲求に従って、今までになかったものを生み出す時の魅力があるように思います。インド音楽やギターが好きな方にも、のんびりとリラックスしたい方にもオススメです。新規リマスタリング済み、ワンプレスのみとのことなので、お見逃しなく。この『Scaling New Horizons With Guitar』は1976年にリリースされ、カブラの代表作の一つとされています。
Sons of Simeon - Goliath Brothers (10")
Sons of Simeon - Goliath Brothers (10")Riddim Chango Records
¥1,998

UK/ロンドンからDub界にとんでもない新星が現れた!!エレクトロ・ファンクのプロデューサー Lord Tuskのレゲエ・ダブ名義Sons of Simeon!キラーすぎるデビュー作ついにリリース!

Riddim Changoからの10枚目のレコードリリースは、UK/ロンドン拠点のプロデューサーLord Tuskのレゲエ・ダブ名義Sons of Simeonのデビューシングルとなる10インチ・レコードが登場!Funkin EvenのApronレーベルやJohn RustのLevelsレーベルでのハウステクノ寄りのリリースや、USのレジェンドMCであるMos Defとのアルバム制作、Sun Runners名義でVaporwave寄りのアルバムの発表など多方面で活躍するLord Tuskは大のサウンドシステムファンとしても知られている。幅広い音楽性を生かしたLord TuskならではのキラーなDub/StepperをDMZ等との仕事で知られているTransitionスタジオでマスタリング。サウンドシステムの鳴りは安定保証!

Sly & Robbie - Master Of Ceremony Dub (LP)
Sly & Robbie - Master Of Ceremony Dub (LP)Radiation Roots
¥2,387
カナダの〈Imperial〉レーベルからリリースされたオブスキュア・ダブ・アルバムが復刻!昨年は故・Mika Vainio(Pan Sonic)と並ぶフィンランド電子音楽の一大ヒーローVladislav Delayともまさかまさかのコラボが実現したばかりのジャマイカの名レゲエ・デュオ”Sly & Robbie”の78年、Bunny Leeプロデュース盤。ジョニー・クラークの”Roots Natty Congo”、グレゴリー・アイザックスの”Storm”、Legalize It”などのキラー・ヴァージョンなど、これはダブ好きにはたまりません!
The Beaters - Harari (LP)
The Beaters - Harari (LP)Matsuli Music
¥3,482
オリジナルは5万近くで取引される激激レア盤!Hugh MasekelaやJohnny Dyaniなどを始め、失われた南アフリカ産のアフロ・ジャズの傑作の数々を掘り起こしてきた名所〈Matsuli Music〉からは、同国のトップ・グループ、The Beatersが75年に発表した長らくに入手困難であったランドマーク的な一作が待望のリマスター・アナログ・リイシュー。同国のタウンシップで育まれたジャズからバブルガム・ブギー、クワイトといった音楽が世界的にリバイバルし、現行のシーンでも"GQOM"やアマピアーノ、そして、ロンドン続く形での現代ジャズまで、様々なシーンや視点から注目されている南アのコンサート会場を熱狂の渦へと巻き込んだ伝説的なインスト・バンドの永遠の傑作にして、まさにアフロ・セントリックなロック&ファンクの記念碑的アルバム。180G重量盤。大推薦!
Martin Denny - Hypnotique (LP)
Martin Denny - Hypnotique (LP)Jackpot Records
¥3,539
これぞ、ハワイ産ラウンジの奇跡の金字塔!未体験の方は是非。言わずと知れたエキゾチックな空想音楽の帝王、Martin Dennyの59年作『Hypnotique』が初のアナログ・リイシュー!ひとたび針を落とせば異世界へと・・・滴る哀愁とエキゾティックで幻想的なムードを武器にイマジナリーな魅力溢れるスペース・エイジ・ミュージックを存分に披露した世紀の名作レコード。限定1000部、ブルー・カラー・ヴァイナル仕様。
山本邦山+シャープス&フラッツ - Beautiful Bamboo-Flute (LP)
山本邦山+シャープス&フラッツ - Beautiful Bamboo-Flute (LP)Mr.Bongo Recordings
¥3,491
オリジナルはナンと10万近くで取引されていたこともある超絶鬼レア盤!"人間国宝"としても知られ、菊地雅章との共作「銀界」も大変名高い、日本が世界へと誇る尺八奏者、山本邦山が(1937-2014)が原信夫とシャープス&フラッツと共に71年に発表した大傑作が名門MR.BONGOより初の公式LP復刻!Dorothy Ashby「Chess / Cadet」とも比較される傑作!1951年結成、二次世界大戦後の日本に於いてジャズの発展に一躍買った名グループ、シャープ&フラッツとの共作。これまでも幾度となく共作してきただけあって、そのコンビネーションはバッチリです!邦山ならではの尺八 meets ジャズ。邦山の他のどのアルバムよりもさらにアップビートに、鮮やかにスウィングするジャズ・ファンクの金字塔。この機会を絶対にお見逃し無く!
Martin Denny - Exotica (LP)
Martin Denny - Exotica (LP)Jackpot Records
¥3,539
言わずと知れたエキゾチックな空想音楽の帝王、Martin Dennyの56年作『Exotica』がアナログ・リイシュー!ひとたび針を落とせば異世界へと・・・デニー自身の30年のキャリアをスタートさせ、エキゾチカ音楽という新ジャンルを大いに切り拓いた記念碑的アルバム!その象徴的なアートワークからも漂う南国ムードの通り、エキゾチック&イマジナリーな魅力が匂う幻想的なスペース・エイジ・サウンドを余すところなく披露した1枚。限定カラー・ヴァイナル仕様。
Idjah Hadidjah & Jugala Jaipongan - Jaipongan Music of West Java (2LP)
Idjah Hadidjah & Jugala Jaipongan - Jaipongan Music of West Java (2LP)Hive Mind Records
¥3,563
トラディショナルなガムラン・ミュージックにオブスキュアなプログレからシティポップ、シューゲイザーに至るまで、数々の傑出したアクトを生み出し続ける東南アジア屈指の音楽大国ことインドネシア。同国の政府がロックンロールを禁止したことに反発し、作曲家のググム・グンビラ(1945-2020)が考案、70年代~80年代に興隆した音楽様式「ジャイポンガン」の名演を収録した傑作盤が〈Hive Mind〉から登場!地元の農作物の収穫時の儀式音楽の要素を始めとし、ガムランやダイナミックなドラム、政府への反発としてのロックンロール的なスピード感、都会的な題材、そして、官能的な踊りの動きなどを取り入れた現代的なインドネシアの音楽様式「ジャイポンガン」。スンダの影絵人形劇場のプロ歌手にして「ジャイポンガン」の国民的歌手イジャ・ハディジャと、グンビラ率いるジュガラ・オーケストラのコラボ・パフォーマンスをA面、それらのオリジナルのマルチトラック・レコーディングを提供し、Bergsonist、Lightbath、Fahmi Mursyid、Ultrabillionsなどを始めとした世界各地のアーティスト陣によってリワークされた音源をB面に収録。これは大傑作!
Nahawa Doumbia - Kanawa (LP)
Nahawa Doumbia - Kanawa (LP)Awesome Tapes From Africa
¥2,118
「ワスル」音楽の最高峰が再来!アフリカ各地のマニアックすぎるカセット音源の再発でも定評有り、主宰者Bless Brian ShimkovitzはフジロックにもカセットDJ(!)で出演を果たしている大人気レーベル〈Awesome Tapes From Africa〉からは、マリ共和国南部マスル地方の伝説的シンガーであり、その孤高の乾いた歌声が印象的なNahawa Doumbiaによる6年ぶり新作がリリース!マリのワスル地方の祝祭ダンス音楽「ディダディ」とマリのモダンなポップスが融合、ギターや伝統楽器のンゴニ、パーカッションなどを用いたアンサンブル編成による軽やかでありながらも力強いパフォーマンスが訴求力抜群のトライバル・アフロ・ポップ。心して浴びましょう!
Justin Vali - Valiha (2CD)
Justin Vali - Valiha (2CD)Cinq Planètes
¥2,978
最高に心地良いナチュラルな音空間。マダガスカルの各地方の楽器と歌唱の名手ばかり10人を集めて、ニ・マラガシー・オーケストラを結成した張本人にして、ヴァリハの名手、ジュスタン・ヴァリのによる、ヴァリハの独奏2枚組です。ヴァリハはマダガスカルの楽器で竹製の琴のような楽器。アフリカの楽器の特徴でもある濁った付随音を伴う、奥行き のある音色が特徴的で、聞いているとバリのガムランを聞いている時のような陶酔状態に入っていきます。ヴァリハの名手ということですから超絶テクニックで あることは言うまでもありませんが、テクで聞かせるというよりもただただ美しい弦の調べに身体を任せているだけで十分癒されます。インストですが曲の解説 (英語/仏語)によると島の大自然の恵みや、動植物のあれやこれを表現しているようです。
JUU4E - 馬鹿世界 โลกบ้า (Crazy World) (LP)
JUU4E - 馬鹿世界 โลกบ้า (Crazy World) (LP)Em Records
¥2,530
HIP HOPのグローバルとは?ローカルとは?ハイプまみれの<馬鹿世界>を塗り替えるタイの異能ラッパー、JUU4Eの新作は21世紀の汎アジア・ミュージック希望の灯であり、世界に向けて放たれた黒船だ。いや、白昼堂々出現したのが黒船ならば、本作は夜を縫って海を渡り<新しいヤバいもの>を運んでくる密貿易の小型船だ。

米アトランタ生まれのTRAPビートは世界の共通言語となってレプリカを生み続け、アジアも例に漏れず多数のアクトが現れては消え、韓国、タイ、インドネシアといった国々のラッパーが注目されて久しい昨今。「YOUTUBE再生○○万回!」「インスタグラムフォロワー○○万人!」そんな惹句が飛び交い、ラッパーはソーシャルメディアを駆使し一発のバズからマネタイズを目論む仁義もへったくれもない中、ひたすら自分のローカルを力強く表明しオリジナルなHIP HOPを作り出し続けているのがJUU4Eだ。

若い才能が次々現れるタイにおいてOGとしてリスペクトを受け、独自の立ち位置を確立しているラッパー、JUU4E。前作『New Luk Thung』(2019)では、stillichimiya/OMKのYoung-Gプロデュースの元、タイの雑食ゲットー歌謡、ルークトゥンをHIP HOPと折衷し最新のHIPHOPであると同時に最新のルークトゥンでもあるという傑作を作り上げた。同作はタイ国内でも権威あるRIN (Rap is Now)の年間ベストにノミネートされるなど、内外に衝撃を与えたが、この『New Luk Thung』リリース時、実はすでに本作「馬鹿世界」の制作は始まっていた。

本作は全てJUU4Eのセルフ・プロデュース。タイ日英語を織り交ぜたリリックと、伸縮自在なフロー、前作より重心が低くダビーに煮詰められたトラックは、HIP HOP/TRAPを咀嚼し、完全に自分のものとした前作同様だが、特筆すべきは強く<アジア>をレペゼンしている意思が感じられる点だ。マレーシア音楽の影響を受けたタイ南部の舞踊芸能ロン・ゲン、日本民謡、そしてJUU4Eが幼い頃から慣れ親しんできたテレサ・テンの曲を引用しているが、JUU4Eの内部に取り込まれ出てきたそれらは、かつてワールドミュージックが持っていた見せかけのグローバルやエキゾチシズム、また現在のアジアのHIP HOPに悪気なく横行するセルフ・オリエンタリズムを軽々と一刀両断している。

もしあなたがアジアのHIP HOP熱いよね~とネットに氾濫する情報をかじって本作に触れたならば幸運。「馬鹿な世界」に真っ向から挑むリリックと、圧倒的な自由さでぶちかまされるサウンドに叩きのめされて是非とも馬鹿になって欲しい。
Dao Bandon - Kon Kee Lang Kwai: Essential Dao Bandon (LP)Dao Bandon - Kon Kee Lang Kwai: Essential Dao Bandon (LP)
Dao Bandon - Kon Kee Lang Kwai: Essential Dao Bandon (LP)Em Records
¥2,750
女、酒、農業、貧乏……自らを田舎者と名乗り、土着的な演奏にのせながらタイ東北地方の生活を歌い続けた「水牛に乗る人」ことダオ・バンドンのエッセンシャル盤が世界初登場!厳しいイサーンの土地で栽培された独自のルークトゥン世界観がこの1枚に農耕(濃厚)凝縮!ワールドミュージック!? レアグルーヴ!? 辺境!? 歌謡!? ……。貧乏人から成り上がった男が作りあげた大(タイ)衆音楽のルーツがここに!

ワールドミュージック・ファン、辺境系レアグルーヴDJがもっともリリースを望んでいたイサーン(タイ東北部)のルークトゥン歌手、ダオ・バンドンのベスト盤!今やダンスミュージックとして全世界のコレクターの注目を浴びるタイ音楽。野太いビートにキラーなブレイク、そして独特の声と節回しが特徴のダオ・バンドンの音楽は、一度聞いたら耳にべっとりくっ付いて中毒になる魅力を放っていた。しかし70年代のイサーンで何が歌われていたのか?何故ダオ・バンドンがヒットしたのか?その魅力は謎に包まれたままだった。今回ダオ・バンドン先生に直接取材&イサーン語とタイ語が混じった全曲を対訳し、驚愕の事実が白日の下に!レゲエ顔負けのガ○ジャ・チューンからセッ○スについて歌った曲、まるでブルースの世界の恋愛ソング……などなど、のどかなイサーンの笑えて泣ける原風景が解き明かされる。

80年代にはハニー・シーイサーン、チンタラー・プンラープなどワールドミュージックでお馴染みの歌手をプロデュースしていたダオ先生。今も絶大な人気を誇るルークトゥンというジャンルの現在に至るまでのルーツが詰まったアルバムです。これを聴かずしてタイ歌謡はありえない!

なお、本作では全歌詞をタイ日英の三か国語で掲載。解説は日本語・英語掲載し、タイの固有名詞の注釈も完備!今後のワールド系リリースの指標になるであろう気合い仕様!
V.A. - スリン・パークシリの仕事:特選ルークトゥン集 1960s-80s (LP)
V.A. - スリン・パークシリの仕事:特選ルークトゥン集 1960s-80s (LP)Em Records
¥2,750
EM + Soi48のタイ音楽シリーズにタイ音楽界の生ける伝説、スリン・パークシリの<仕事集>が登場。コクソン・ドッド、服部良一、フィル・スペクター、テオ・マセロetcとも比肩すべき音楽人であるスリンは「キング・オブ・インターナショナル・ソング」という異名を持っていますが、それは今回紹介するタイの国民的音楽ルークトゥン(*1)で彼がプロデュースした作品群から付けられたもの。ルークトゥンは歌う題材=歌詞が重要なジャンルで、それさえ担保されていれば音楽はぶっちゃけなんでも良し。要は面白けりゃいいのだ!というどん欲なまでの雑食性があり、その前衛で<攻めた>のがスリン・パークシリです。

彼はタイ東北部イサーン出身、タイのポップス制作者の旗印となる最先端(変態)キラーを度々送り出した発明家的なプロデューサーであり、タイ音楽を一人でグイグイ発展させてきた偉人。売ることより変わったことをしたい生粋のレコード・マンであり、確かな批評眼でタイ音楽の隆盛を見てきた生ける音楽ライブラリーでもある。

今回はスリン先生が手掛けた沢山のルークトゥン曲からまことの<スリンらしさ>を主張する無節操ごちゃ混ぜ12曲を選抜。その結果、プレーン・プロムデーンやワイポット・ペットスパンらラオス系大物歌手を起用したこれぞ王道ルークトゥン!というラオス系賛歌から、Juu『New Luk Thung』でもサンプリングされたカワオ・シアントーンのガンジャ・チューンとカヴァー曲のオリジ版、ボリウッド・チューンや、「ソーラン節」続編や坂本九の曲(??)など和物ファンにはたまらない日本の民謡・歌謡のカヴァー、怪しげでやたらにエキゾなインディアン・ルークトゥン、盟友サマイ・オーンウォンと組んだタイ・ファンクのプロトタイプ、超DOPEなレー(*2)やラムウォン(*3)というルークトゥン娯楽総合カタログとなった。

「ニュー」な「ルークトゥン」を高らかに謳うJuu & G. Jee『New Luk Thung』をルークトゥン<最新型>とするなら、このスリン・パークシリの仕事集はルークトゥン<クラシック>の音源集。これをチェックすればルークトゥンが何なのか姿を現しついでに『New Luk Thung』が別の輝きを放つことでしょう。

今回も全て訳詞付き。解説はもちろんSoi48。

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*注釈
1)ルークトゥン:“田舎の子”、“田舎者の歌”の意を持つ音楽ジャンル。1960年代半ばに確立し、現在はタイのナショナル・ミュージックとして継承される歌謡音楽。歌詞を特に重視する。特定の音楽形式がないため雑食性が高い。

2)レー:仏教教典が僧侶の説法を経て歌謡化したタイ独自のジャンル。制限された音節で即興的に歌っていく話芸で高い技量を必要とするためレーができる歌手はリスペクトされる。

3)ラムウォン:国威掲揚のためタイ政府が1940年代に制定した創作民謡の性格の強い音楽。日本の盆踊りのような輪踊りが特徴で労働者階級で流行した。タイ民謡のメロディーを西洋音楽風に改編したものと、踊れる音楽ならジャンルを問わず何でもラムウォンと呼んで踊ったもの、2つの意味・用法がある。

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選曲・解説:Soi48
マスタリング:倉谷拓人(Ruv Bytes)
装丁デザイン:高木紳介(Soi48)

CD版:通常ジュエルケース/28頁ブックレット封入
日本語・英語ライナー/完全訳詩掲載

TRACKS:
01. ブッパー・サーイチョン「恋を風に乗せて届ける」
02. スミット・サッチャテープ「愛への飢え」
03. カワオ・シアントーン「新居のシミュレーション」
04. バンチョップ・チャローンポーン「これ以上しゃべらないで」
05. リアム・ダーラーノーイ「ドキドキする」
06. カワオ・シアントーン「大麻竹」
07. ブッパー・サーイチョン「歩いて見せる」
08. ダンチャーイ・ソンタヤー「死にたい」
09. ダム・ダーンスパン「熟した恋」
10. プルーン・プロムデーン「メコン川の子に口説く」
11. スマリー・セーンソット「桜があなたを待っている」
12. ワイポット・ペットスパン「田んぼ沿いのラム」
境石投げ踊り保存会 - 境石投げ踊り (LP)
境石投げ踊り保存会 - 境石投げ踊り (LP)Em Records
¥2,750

日本全土に無数にある「盆踊り」、俚謡山脈 x エム・レコードが考えるその最深部且つ理想形のひとつがコレだ。ジャーマン・ロックを思わせる跳ねない太鼓と鉦のハンマー・ビート、圧倒的な音量で一斉に吹き鳴らされる笛、それらが徹底して反復するミニマル・ダンス・ミュージックの極地!そのあまりにもストイックで鋭角的な音像は、電気を使わずに奏でられる「農村のインダストリアル・ミュージック」「畑の中のリッチー・ホウティン」とでも呼びたくなる。これが埼玉県北部に今も残る「境石投げ踊り」だ。当地ではこの古い形を残す唄と踊りを観光化することなく、盆の営みとして現在に至るまで続けている。

今回我々は昭和58年に埼玉県民俗文化センターが制作したレコード『埼玉の盆踊り』に収められた同曲をリマスターし、更に平成29年現在の保存会による最新ヴァージョンをSUGAI KENのレコーディング/ミキシングで収録した。石仏も思わず踊り出す、日本のダンス・クラシックを皆さまの耳でお確かめください。装丁は『弓神楽』に引き続き高木紳介(Soi48)。

Sonthaya Kalasin - グレードAの男 (LP)
Sonthaya Kalasin - グレードAの男 (LP)Em Records
¥2,750
ハードでキラーなモーラム/ルークトゥン連発の秘密兵器。スリン・パクシリの秘蔵っ子、<グレードAの男>ことソンタヤー・カラシンさんの男性時代のベスト選がエムのタイ音楽アーカイブに登場。

ソンタヤーは、アンカナーン・クンチャイの「イサーン・ラム・プルーン」(1972)を作ったタイ東北地方イサーンの名プロデューサー、スリン・パクシリが手塩にかけた歌手で、女性モーラム歌手パイリン・ポーンピブーン(エムより既出)と対になって活躍した“男子”アイドルだ。イサーン音楽のパタナー(タイ語で開発、発展の意)を信条に、常に新しいことを試みたパクシリが最も熱かった70s~80sの録音で、このソンタヤー音源は他では聴けない風変わりでヘヴィーなモーラム/ルークトゥンの宝庫だ。当時のイサーン女子から現在の日欧米ダンスフロアーDJ達のハートまでかっさらうこの<グレードAの男>のヤバい世界を1枚に集約。女性に絶大な人気を誇りつつも、乙女心を秘めていたカミングアウト前のソンヤターさんとパクシリの個性的な楽曲のコンビネーションは、マニア(何の?)には玉らないハードな魅力を放つのでありマス!

歌手の容姿と声のみにスポットが当てられがちなタイ音楽の中で、日米欧のプロデューサー/アレンジャー仕事と同じく、ここにはその中身でも語られるべき作品が並ぶ。ファンクでもジャズでもロックでもない独自のタイ音楽、知れば知るほどその特別さがわかる、Soi48とエムが自信を持ってお送りする1枚です。
Clan Caiman - Clan Caiman (LP)
Clan Caiman - Clan Caiman (LP)Em Records
¥2,750
ハイラマズ、VIDEOTAPEMUSIC、トータス、トミー・ゲレロ、マーティン・デニー、密林バレアリック系、どれかのファンなら絶対的にスイセン! アルゼンチンの才能、エミリオ・アロの新作はバンド名義での幻想的かつメローでミニマルなエキゾ・トライバル・ミュージック。エム・レコードから世界発売。

アルゼンチン音楽ファンには説明不要のマルチ・インストゥルメンタリスト作家、エミリオ・アロがこの10年で発表したソロ作『Panorámico』(2007)と『Estrambótico』(2012)は、音響派以降の新世代がフォルクローレ・リバイバルの影響下に制作した完全なスタジオ作品だった。しかし、ここにきてシーンのキーマンがあえてバンドを結成したのは極めて重要。南米のワニの名をもじったこの怪しいバンド名<カイマン族>のデビュー・アルバムとなる本作は、架空の部族の奏でる音楽を空想した、あるはずの無い秘境に流れる音楽というコンセプト。カリンバを改造したカリンバフォン(名前も最高!)というアロの自作楽器を中核に据え、ゆったりした波動でメローかつ幻想的に、徹底してミニマルに演奏されるバンド・グルーヴにはかなりの催眠性と中毒性がある。アルゼンチン音楽ファンだけに独占されるのはもったいない、ハイラマズやVIDEOTAPEMUSICのファンも絶対にハマること間違いなしのユル~いエキゾ幻想音楽!
stillichimiya - バンコクナイツ (12")
stillichimiya - バンコクナイツ (12")Em Records
¥1,980
「映画館に観客をとりもどす」を旗頭に活動する映画製作集団、空族(くぞく)待望の最新劇映画『バンコクナイツ』へのトリビュートとして放たれる最強コラボ作品。エム・レコードのタイ音楽アーカイブ・シリーズの音源をサンプリング使用する条件で制作され、リリースはヴァイナル12インチのみ。夢と現(うつつ)が交錯し、タイ~バンコク~イサーンとは何なのかを音で貴方に問いかける。

映画『サウダーヂ』から空族映画に深く携わっている盟友・スタッフであり、日本のヒップホップに新風を吹き込み、幅広い層から熱い支持を受けるラップグループ、stillichimiya(スティルイチミヤ)は、イサーンの生んだ大スター、ダオ・バンドンの一世一代の名曲「水牛に乗る人」というルークトゥン・イサーンの<大ネタ>使い。ラップでのカヴァー・ヴァージョンともとれそうな、日本音楽が最もイサーンに近づいた記念すべき曲だ。真っ向からイサーン音楽と組み合ったこのチューンをCOMPUMA(松永耕一)がリミックスし、一体どこの何の音楽なのかよくわからない新音楽に仕立て直した。日本のクラブミュージック/電子音楽リスナーも目が離せない。
Banyen Rakkaen - Lam Phloen World-class: The Essential Banyen Rakkaen (LP)
Banyen Rakkaen - Lam Phloen World-class: The Essential Banyen Rakkaen (LP)Em Records
¥2,750
バーンイェン・ラーケンは現在も全盛の女性マス・アイドル・モーラムという存在を築き上げた第一人者で、60年代後半からアンカナーンやホントーン等含む数多の歌手の目標になったスーパースターだ。イサーンの大物プロデューサー、テープパブットに見いだされた彼女は、西欧音楽をいち早く取り入れた都会的なモーラムをひっさげ、ド派手な衣装と妖艶なステージ演出で伝統的なモーラム興行を破壊。この時代を先見した<パッタナー>(※タイ語で発展、開発の意)具合は当時非難もされたが、それ以上に熱狂的に支持され現代の本流になったという影響力は図り知れない。

彼女が支持されたのは見た目の可愛いさ派手さだけでは決してなく、歌の良し悪しが第一だった時代にデビューし、伝説的モーラム歌手の間で芸をもまれ、歌の巧さでも人々を魅了した才色兼備の歌手だったからだ。それもそのはず、モーラムの古典的な徒弟制下で学んだバーンイェンの歌唱力は折り紙付き。今や国を代表する歌手の一人である(日本のタイ・フェス出演経験もあり)。

今回は彼女が最も猛威を振るった70 年代の革新的モーラム&ルークトゥン作品をコンパイルし、ド派手でアップな曲からしっとり歌い込む渋い曲までバランス良く配分。バーンイェンの生来の才能である歌の巧さに焦点を当てた「聴き込める」ベスト盤だ。選曲・解説・装丁はもちろんSoi48!
JUU4E - 馬鹿世界 โลกบ้า (Crazy World) (CD)
JUU4E - 馬鹿世界 โลกบ้า (Crazy World) (CD)Em Records
¥2,530
HIP HOPのグローバルとは?ローカルとは?ハイプまみれの<馬鹿世界>を塗り替えるタイの異能ラッパー、JUU4Eの新作は21世紀の汎アジア・ミュージック希望の灯であり、世界に向けて放たれた黒船だ。いや、白昼堂々出現したのが黒船ならば、本作は夜を縫って海を渡り<新しいヤバいもの>を運んでくる密貿易の小型船だ。

米アトランタ生まれのTRAPビートは世界の共通言語となってレプリカを生み続け、アジアも例に漏れず多数のアクトが現れては消え、韓国、タイ、インドネシアといった国々のラッパーが注目されて久しい昨今。「YOUTUBE再生○○万回!」「インスタグラムフォロワー○○万人!」そんな惹句が飛び交い、ラッパーはソーシャルメディアを駆使し一発のバズからマネタイズを目論む仁義もへったくれもない中、ひたすら自分のローカルを力強く表明しオリジナルなHIP HOPを作り出し続けているのがJUU4Eだ。

若い才能が次々現れるタイにおいてOGとしてリスペクトを受け、独自の立ち位置を確立しているラッパー、JUU4E。前作『New Luk Thung』(2019)では、stillichimiya/OMKのYoung-Gプロデュースの元、タイの雑食ゲットー歌謡、ルークトゥンをHIP HOPと折衷し最新のHIPHOPであると同時に最新のルークトゥンでもあるという傑作を作り上げた。同作はタイ国内でも権威あるRIN (Rap is Now)の年間ベストにノミネートされるなど、内外に衝撃を与えたが、この『New Luk Thung』リリース時、実はすでに本作「馬鹿世界」の制作は始まっていた。

本作は全てJUU4Eのセルフ・プロデュース。タイ日英語を織り交ぜたリリックと、伸縮自在なフロー、前作より重心が低くダビーに煮詰められたトラックは、HIP HOP/TRAPを咀嚼し、完全に自分のものとした前作同様だが、特筆すべきは強く<アジア>をレペゼンしている意思が感じられる点だ。マレーシア音楽の影響を受けたタイ南部の舞踊芸能ロン・ゲン、日本民謡、そしてJUU4Eが幼い頃から慣れ親しんできたテレサ・テンの曲を引用しているが、JUU4Eの内部に取り込まれ出てきたそれらは、かつてワールドミュージックが持っていた見せかけのグローバルやエキゾチシズム、また現在のアジアのHIP HOPに悪気なく横行するセルフ・オリエンタリズムを軽々と一刀両断している。

もしあなたがアジアのHIP HOP熱いよね~とネットに氾濫する情報をかじって本作に触れたならば幸運。「馬鹿な世界」に真っ向から挑むリリックと、圧倒的な自由さでぶちかまされるサウンドに叩きのめされて是非とも馬鹿になって欲しい。
Clan Caiman - Asoma (Rises) (CD)
Clan Caiman - Asoma (Rises) (CD)Em Records
¥1,980
アルゼンチン・ニュー・ニュージックを代表する音楽家、エミリオ・アロ率いる五重奏団、クラン・カイマン(和名:カイマン族)のセカンド・アルバム登場。更に徹底した抑制の下、催眠音と原始的な脈動で奏でられる高湿度の室内部族音楽。

アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリスト作家、エミリオ・アロが「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトで結成した5人編成のバンド、クラン・カイマン。デビュー作『Clan Caimán』(2018)は、ハイラマズ、VIDEOTAPEMUSIC、トータス、トミー・ゲレロ、マーティン・デニー好きなどに幅広く聞かれるアルバムだった。注目の2作目である本作『Asoma (英語でRises)』でもカリンバを改造したアロの創作楽器<カリンバフォン>がアンサンブルの要となって地域不明のエスニシティーを匂わせるが、高いミュージシャンシップを持つアルゼンチンの演奏者達をして前作以上に抑制を課した編曲と演奏には<故意の退化>という方向での進化(深化)が聞き取れる。「ヴォーカルもシンバルもファンファーレもありません」とアロ自身が説明するように、8つの楽曲には気を引く派手な編曲や和声進行上のクライマックスを捨て去った上でのメトロエスニシティー感覚が、その演奏の音場には怪しい生暖かさと催眠性が充満する。高湿度の空気を封じ込めた装丁デザインは今回もSebastian DuranとIan Kornfeld。

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