ミルズとフォークス。二人のベテランプロデューサーがミーティングを重ねる中で、デトロイト出身でありながらミュージシャンではない才能が必要だと考え、彼女 ジェシカ・ケア・ムーアの参加が決定した。 ムーアは、アポロシアター伝説的な「It's showtime at the Apollo」で5回連続優勝を果たし全米にその名を轟かせた詩人で、ハーレム・ルネッサンスとブラック・アーツ・ムーブメントの作家たちの伝統を受け継ぎ、詩と物語を世界へ発信し続ける才能である。
本作はジェフ・ミルズの実験的なトラック"Metallic Stars"で幕を開ける。シカゴのPRESCRIPTIONレーベルやMOODS & GROOVEのCOOL PEOPLEの作品などに参加してきた Sundiata O.M. がパーカッションで参加した14分に及ぶアフロ・エキスペリメンタル "People"。映像的に展開するビートと電子音が銀河に拡散する"Star Children Of Orion"。 地の底から響くベースと太古のパーカッション、AMP FIDDLERによるスピリチュアルなキーボード、それぞれがシリアスなバランスで絡み合う"The X"。そしてムーアのポエトリーがアルバムを通して語りかけてくる・・・。
THE CRYSTAL CITY IS ALIVE. ムーアの言葉から取られたタイトルは、デトロイト、アメリカ、そして世界に警鐘を鳴らす。今このとき、クリエイティヴの最前線へ向けて・・・。