廃盤最終入荷です。レコメン系大名門〈ReR〉からのリリースや〈Creel Pone〉からの復刻でもおなじみ、メシアンとの共作も知られる36年生まれのブラジルのピアニスト/女性作曲家、Jocy de Oliveira。若くして欧米に渡って音楽を学び、両大陸の主要なオーケストラでヤニス・クセナキスやジョン・ケージ、クラウジロ・サントロなどの作品を演奏してきた彼女が80年代半ばから90年代初め頃に制作していたエレクトロアコースティック系の未発表楽曲をコンパイルした画期的編集盤が〈Discos Nada〉から堂々リリース。20世紀に巻き起こったアバンギャルドの命脈及び地球上のあらゆる文化や言語に影響を受け、数々の傑出した作品群を通して、フェミニズム、科学、環境の重要性を訴えてきた伝説的作曲家による貴重音源が同氏のお墨付きで登場。70年代から80年代にかけて、環境問題をテーマにしたコンサートやイベントを数多く開催し続けてきた中で、「今でもアマゾンのために戦い続けなければならない」という意志を固く表明したことが、そのタイトルにも反映されています。父親を亡くし、健康を害し、事故に遭い、自身の主楽器であるピアノから遠ざかっていたという、非常に問題の多い時期であった1987年から1993年の自身の作品へと捧ぐ、作曲と不確定性の間の限界に立ち向かう実験ともいうべき傑作選。