コラボレーションとは、全てを共有することやチームとして全ての行動を一体として行 うことを求めるものではありません。もし、貴方の言葉や音が誰かにインスピレーションを 与えて新たな挑戦を促したり可能性の扉を開いたりするならば、それをコラボレーションと呼んで差し支えないでしょう。貴方が個人的に録音した音は、貴方の本当の姿を必ず明らかにし、その音は常に言葉よりも多くのことを語りかけます。
「Drifting」は、アンドリュー・チョークと鈴木大介の最初のコラボレーションであり、 1996 年に2人による個人的な録音が行われて以来、埋もれたままとなっていました。1996年の初めに、鈴木大介はアンドリュー・チョークに DAT テープを送り、その中には彼が庭でガラクタを奏でた未編集の断片的な録音が含まれていました。これらの断片的な録音は、 アンドリューの創作意欲を刺激し、彼は直感と古風な創作ビジョンをもってカセットレコ ーダーに直接ライブミックスを行いました。 「Drifting」は古風なローファイ録音ですが、 そこには二人が生み出す特別な雰囲気と質感の完璧な調和があります。
「Drifting」は彼らの長期にわたるコラボレーションの前奏曲でもあり、アンドリューの 音楽に対するアプローチが方向転換する始まりでもありました。
リマスタリングは、エンジニアリング界の巨匠 Denis Blackham が行い、作品に新たな息吹を注ぎ込んでいます。(Siren Records)