機能一覧
シンセサイザー
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8つのトラックがあり、それぞれのトラックのサウンドタイプが自由に選べます。
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ローパスまたはハイパスフィルターのADSエンベロープを選択でき、3つのパルス幅を選べる角型ウエーブフォーム。
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FMジンテーゼでは、キャリア音とモジュレータの比率を、4つのプリセットから選べます。 -
フィルターのかかったノイズ(フィルター・エンベロープはついていません)
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各トラックにARRボリューム・エンベロープがあります。(ゲートの長さは各ステップごとに別々に設定できます。) -
各トラックにピッチLFOがあり、やや変調気味のサウンドから旧バージョンのナノループのようなFMサウンドまで幅広く作成できます。
シーケンサ
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8トラックあるステップシーケンサで、各トラックは、1ステップから16ステップまでの長さを選べます。 -
ステップごとに編集できるパラメータ: 音量、ピッチ、フィルター/モジュレーション、ゲートの長さ、オフセット、パンニング
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1トラック内で、7個の16分の1のステップのループを組み合わせることができます。
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トラックボリュームとフィルタを調整できるソングエディタで、トラック上のパターン配置をアレンジできます。 -
イベント・ランダム機能:
選択されたパラメータの数値をワンボタンでシャッフルできます。 -
ループをワンステップ前または後にシフト、あるいはランダムにシャッフル・シフトできます。 -
ダイレクト・トリガー機能で、サウンドをボタンを押してダイレクトに出すことができます。
メモリ
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128トラック、16曲のソングが保存できます。(ソングには8トラックあり、それぞれのトラックに7パターンが格納できます。) -
トラックにはトラック名をつけることができます。トラック名は手動またはランダム機能でつけることができます。 -
ループはケーブルまたはカート・スワッピングで他の機器と交換することができます。 -
内臓フラッシュメモリにバックアップできます。 -
ハードディスクレコーディングhard
disk
recording機能でソングデータをオーディオアウトプットからPCにデジタル送信し、クリアな16ビットのWAVファイルに変換することができます。
同期
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最高4つまでのナノループ(2.0のみ)をリンクケーブルを通して同期できます。(150BPMまで可。) -
他のMIDI機器のスレーブとしてオプションの
MIDI-sync
cable (古いバージョンの
ナノループ用ケーブルも使用できます。
200BPMまで可。)
両方のケースで、最大約1/100秒のずれが生じます。(サウンドサンプルは間もなくアップロードします。) ナノループは外付けシンセとしてMIDIコントローラで操作はできません。MIDIケーブルではタイミングの同期だけが可能です。
 トラックの見取り図
サウンドサンプル
エレクトロ系electro(0:10)ローファイ系lo-fiハウス系(2:40)house(0:28)
(他のサンプルも下記にあります。)
オーディオ・クオリティ
ゲームボーイアドバンスは8ビットのサウンドチップを内臓しており、サウンドにはノイズがある程度伴います。プレーンな角型ウエーブフォームやノイズサウンドを使用している場合、このノイズは聞こえませんが、ローパスフィルターやFMサウンドなど、より滑らかなサウンドの場合、特にボリュームが小さい場合やスローなフェードアウトをする場合に、ノイズが発生します。ナノループ
はこのノイズを目立たなくし、音域の幅を生かしきるために、「ぼかし機能」(ディザリング)があります。ダイナミック・レンジをフルに活用するため、オートマチック・イコライザーをオンにすると、全てのトラックのレベルを足した全体で最大のレンジになるように、各トラックのレベルを調整します。
レコーディングには、ビットノイズ問題を解消するハードディスクレコーディング機能hard
disc recording
functionがあり、16ビットのクリーンなサウンドファイルが作成できます。
ゲームボーイ・アドバンスのモデルによって、オーディオシグナルに発生するノイズにも違いがあります。古いゲームボーイ・アドバンスの場合、ハミングのような音が伴いますが、新しいタイプのゲームボーイアドバンスでは、高音のノイズです。ゲームボーイ・アドバンスSP、DSとゲームボーイ・ミクロの場合、ノイズはより目立たないようです。
サンプル:
8bit.mp3
このサンプルでは、まずプレーンな角型ウエーブフォーム、ローパスフィルターのかかった角型ウエーブフォーム、次にノイズ系のサウンドが再生されます。次にこのパターンがぼかし機能(ディザリング)でリピートされます。このサンプルで、フィルターのかかった柔らかい音の場合特に目立つノイズの性質と、ディザリングを使った場合の効果がよく分かります。
こういったハード面での制約のほか、ゲームボーイ・アドバンスのCPUの限界もあり、妥協しなければならない点もあります。例えば、エンベロープの「解像度」はゲームボーイ・アドバンスのオーディオ・アウトプットのサンプリング周波数(32kHZ)よりも荒くなるので、急な傾斜のエンベロープの場合特にノイズが目立ちます。フィルター/モジュレーション・エンベロープはさらに低い周波数で処理されるので、64ステップの「解像度」しかありません。バスなど低音サウンドは驚くほど滑らかに聞こえますが、ピッチが上がるとノイジーになります。
いくつかのケースでは、オプションのフィルターケーブル
optional
filter cableを使用するとオーディオ・クオリティが良くなります。
作動環境
ナノループ
2.0はゲームボーイ・アドバンス、ゲームボーイ・アドバンスSP,ゲームボーイ・ミクロ、DSとゲームボーイ・キューブプレイヤー(ゲームボーイ・アドバンスゲーム用)上で作動します。(ゲームボーイの販売国・地域による違いはありません。)
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